有限会社小島製畳

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イグサの栽培

最初に目にしたのは、広大なイグサ畑でした。青々とした細長い葉が整然と並び、まるで緑の絨毯のように広がっていました。イグサは水田のような環境で栽培され、畝と畝の間には水が張られていました。栽培者の方によると、イグサは水はけの良い土壌と適度な水分を好むそうです。

広大なイグサ畑の様子

イグサの収穫と乾燥

収穫期を迎えたイグサは、根元から刈り取られます。刈り取られたイグサは、広い乾燥場に敷き詰められていました。乾燥過程はイグサの品質を左右する重要な工程で、天日干しにより自然な色合いと柔軟性を保ちます。

イグサの乾燥過程の様子

イグサの選別と加工

乾燥したイグサは、長さや太さ、色合いなどによって丁寧に選別されます。龍鬢表に使用されるイグサは特に品質が高く、均一性が求められます。選別されたイグサは、専用の機械で裁断され、畳表の織り込みに適した長さに調整されます。

イグサの選別と加工の様子

龍鬢表の織り

最後に、龍鬢表を織る工程を見学しました。熟練した職人が見守るなか、選別されたイグサを一本一本丁寧に織り込んでいく様子は圧巻でした。龍鬢表特有の美しい光沢と柔らかな風合いは、この丁寧な仕事から生まれるのだと実感しました。

この見学を通じて、龍鬢表に使われるイグサの生産から加工、織り上げまでの全工程を学ぶことができました。伝統的な技術と現代の効率的な方法が融合した、日本の畳文化の奥深さを感じる貴重な経験となりました。